日本人ママさんの依頼で、始めた「子どもの救急クラス」、3回を終了しました!

最後に日本で働いていた医院の院長が、母子の救急に力を注いでおられ、私は幸運にも新生児の蘇生の資格を取る機会を与えて頂きました。お母さんたちの中には、「自分の子に何かあった時に備えて…」と救急救命の知識を得たいと考えられる方もおられ、その医院では「親力アップクラス」として、救急のクラスを開催されています。

私は「親力アップ」と聞いた時、妙に納得してしまいました。自分は自分の職業柄、救急の知識を持って当然の立場ですが、一般のお母さんやお父さんで救急の知識を持っている方は少ないのではないでしょうか?その知識があるかないかだけでは親力は測れませんが、その知識があることはプラスにこそなれ、マイナスにはなりえないことは明らかです。

こんな風に、自分では気づけないことに、同じ母親として違う視点を見せてくれるお母さんたちに、本当に感謝する気持ちでいっぱいです。最初に提案してくださったYさん、本当にありがとう!

クラスは、小さな赤ちゃんたちも一緒にゆっくり始まります。まずは、心臓マッサージ、人工呼吸のデモンストレーション。その後、実際に救急の場面を想定し、ペアで練習してもらいます。続いて、誤飲・窒息という小さな子ども多発する状況での対処法。ここでも、実習してもらいますが、みな熱心に取り組んでおられます。そして、最後に子どもにとっての安全な環境について、チャイルドマウスやチャイルドビジョンを使って、みんなで考えていきます。

海外にいる私たちにとっては、「救急車ってどうやって呼ぶの?」「スペイン語が話せないとどうすればいい?」など、海外にいるから出てくる疑問についてみんなで知恵を出し合い、解決策をみつけます。

実際に使うことがない方がいいこの知識ですが、知っているだけで不安が減るというのも事実。みなさんには、一緒に参加できなかった旦那さまにお教えするように勧めています。人に教えることで、自分が本当に理解しているかの再確認にもなるし、人と一緒に練習することで新たな疑問が出てきたりして、学びを深めることができるからです。

このクラスでは、救急の知識を得られるだけではなく、同じ母親としての情報交換の場にもなり、毎回とても楽しい時間を過ごさせてもらっています。ご興味をお持ちの方は、ご一報ください!是非、一緒に親力をアップさせましょう!