みなさんは、自分の息子か娘が12歳の時に、海外でのホームステイに送り出せますか?

実は、この夏約4週間の間(日本の中学校の夏休みのほぼ全期間)、親友の12歳になる息子のホームステイを受け入れたんです。生まれた時から知ってる子とは言え、もう3年はあっていない状態。母親の親友とその子Kくんにとって、いい経験になるだろうと決定。Kくんもビックリしたけど拒否はせず決行!

まずは、徳島に住むKくんが、どうやってメキシコまで辿り着けるかが問題。両親ともに忙しく、結構急に決めたので休みが取れない!Kくんのことをこれまた赤ちゃんの時から知る、もう一人の親友の彼氏が成田までは付き合ってくれることに。そして、たまたまその時メキシコから日本へ一時帰国していた友人が、成田からメキシコへの道中、同じ飛行機にいてくれることに!本当に、人って一人では生きていけない。というか、助けてもらって生かされてるってことを再確認する出来事でした。

私がメキシコ首都の空港までお迎えに行きました。お願いした友人は赤ちゃん連れ。友人と赤ちゃん、そしてKくんを空港の出迎え口(?)で見つけた時には、本当にホッとしたものです。本当に、Kくんをメキシコまで連れてきてくれたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいでした。

それからの4週間、彼はスペイン語も話せないけれど、地元Cuernavacaのサマースクールで過ごしてもらいました。言葉の壁はあったものの、指さしシリーズの本を持って行き、みんなとコミュニケーション。と言っても、遊んだりスポーツしてる時には、やっぱり本なんて開いてる暇もなく、身振り手振りでなんとかなってたみたいで、子どもの順応性の高さに感動してました。

4週間の生活、今まで違う環境で育ってきてるから、色々とありました。想像していた中学生と現実との違い。(笑)大事な親友の息子なので、しっかりと説明していっぱい叱りました。きっと、Kくんの両親とは違う視点で叱ってたでしょうから、色々と感じ考えてくれてたらなぁと思います。Kくん自身が、自分の両親のもとに生まれてどんなに幸せかってことを感じてくれたら、叱った甲斐があります。

食べることが大好きなKくん。到着した時にはぽっちゃり以上。大きくなりすぎたKくんに驚きました。メキシコでは、メキシコ料理の主食トルティージャが食べられず、意外にも日本食中心。そして、サマースクールで動きまくり、汗かきまくりで、みるみるうちに痩せていったんです!メキシコ料理で太ることを心配していた私は、ビックリ!でも、健康的に痩せさせられて嬉しっかったし、親友には感謝までされました。

サマースクールの最終日には、みんなにさよならのハグをし、帰宅する道中には車で号泣!色々とあったけれど、彼なりに充実した時間を過ごせたようです。「高校生になったら戻ってくる!」と言い出したので、思わず「もっと自分の事を自分でできるようになってないと、戻っとこさせない!」と言うと、「頑張る!」と逞しい言葉が返ってきました。

メキシコから日本へは、誰も同伴者なし。緊張してる様子でしたが、ギリギリ未成年ということで航空会社の付き添いサービスの対象となり、無事に帰国していったようです。私たち家族にとっても、いい経験になったし、子育てをしている私にとっては中学生の子育ての練習をさせてもらえた感じです。大事な息子を任せてくれた親友に感謝!ありがとう!

今度は、私の息子が大きくなったら日本に送り出すねと話しています。小さいうちに、色んな世界があることを机上で教えるだけではなく、体験させる機会を与えられる親がどれくらいいるのだろうか?と考えさせられました。経済的な条件も含め、親子ともども親離れ、子離れができ、精神的に耐えられることが前提。そんな親になれるよう頑張ります。

ほんと、いい経験をありがとう!