■産前同行 特に妊娠初期では、まだエコーを見ても何がどうなっているのかさっぱりわかりませんでした。そこに陽子さんが一緒にいてくれることで、担当の医師が説明してくれることがよくわかりますし、その場で湧いた疑問もすぐに解消できました。また何回も同行して頂きましたので、病院のスタッフと陽子さんの面識ができ、あの日本人妊婦さんのことは陽子さんに伝えれば大丈夫という雰囲気ができたことが私としては後でとても助かりました。帝王切開時に陽子さんも手術室に入室させてもらえたからです。 ■母親学級 もしスペイン語が堪能な妊婦さんでも、ぜひ陽子さんの母親学級を受けることをお勧めします。生まれたばかりの赤ちゃんを見たことがなかった私達夫婦にとって、抱き方からおっぱいやミルクの与え方、お風呂の入れ方などを事前に習っていたおかげで、焦らずにお世話ができました。特におっぱいの知識については、出産してすぐにたくさん出るものじゃないと知っていたおかげで、息子がおっぱいを欲しがって泣いても「まだたくさん出ないからおなか空いたね」と焦らずに構えていられました。知らなかったらおっぱいが出ないと落ち込んでいたと思います。 ■出産後 育児本を事前に読んでいても、実際にお世話をするとなるといろいろな疑問が出てきました。おへその乾き具合や、黄疸、うんちの色などです。これらも気軽に陽子さんに相談できたので、産後は思ったよりずっと気が楽でした。その中で私が一番難しかったことはおっぱいの与え方です。陽子さんには何度もおっぱいの与え方をレクチャーして頂きました。息子がパクっとおっぱいを上手にくわえて飲んでくれた時は陽子さんを一緒になって喜びました。 ■産後の病院、予防接種の同行 手術というもの自体が初めての経験だったので、心配だったのは傷口や子宮の状態です。 それも陽子さんに通訳してもらいながら検診を受けられたので、安心しました。予防接種は日本より混合接種が多いので、副作用などを通訳して頂きました。息子は副作用で熱が出ましたので、その場合の対処もいろいろ教えていただきました。
